うち得プランは「市場連動型」なのか?

公開日:2022年1月11日

💡  記事のポイント

  • うち得プランは、一般的なJEPX(日本卸電力取引所)に完全連動した「市場連動型」ではない。
  • 電力調達の約90%以上を中長期の相対契約で賄うことにより、急激な価格変動が発生するリスクを回避している。
  • 地域電力会社と同様、うち得プランは毎月調整費が変動するが、2カ月前には確定している。

目次

うち得プランは「市場連動型」
なのか?

公開日:2022年1月11日

💡  記事のポイント

  • うち得プランは、一般的なJEPX(日本卸電力取引所) に完全連動した「市場連動型」ではない。

 

  • 電力調達の約90%以上を中長期の相対契約で賄うことにより、急激な価格変動が発生するリスクを回避している。

 

  • 地域電力会社と同様、うち得プランは毎月調整費が変動するが、2カ月前には確定している。

目次

うち得プランは「市場連動型」なのか?

うち得プランは「市場連動型」だという話を目にする方は多いのではないでしょうか?

 

一般的に「市場連動型」と言われるプランはJEPX(日本卸電力取引所)に完全(あるいはほとんど)連動している電力プランを差します(以後「JEPX市場連動型」)。

 

しかし実際にはうち得プランは、「JEPX市場連動型」ではなく、「調整費型」です。

 

「調整費型」とは?

 

「調整費型」とは、燃料もしくは電力を調達したコストを電力料金に反映するために、「調整費」を導入しているでんき料金プランのことです。

 

地域電力会社のでんきプランでは、この「調整費型」を採用しており、毎月「燃料調整費」を徴収しています。

 

地域電力会社と比較がしやすいよう、うち得プランでもこの調整費型を採用しています。

 

うち得プランでは、ジニーエナジーが調達する電力コストを電力料金に反映した「エナジー調整費」が毎月のでんき料金に含まれます。

 

「エナジー調整費」は、地域電力会社の「燃料調整費」と同じように、毎月変わることから、比較がしやすい料金体系になっています。

うち得プランがJEPX市場に連動しているのは10%以下

うち得プランでは、JEPX市場や短期契約による電力調達を5%~10%程度に留めています。残りの約90%~95%は中長期の相対契約などで賄うことでリスク回避に努めています。

 

一般的に「JEPX市場連動型」が高リスクだと考えられている理由は、でんき料金がJEPX市場の価格に完全に連動していることです。
実際に2021年1月~2月にかけてJEPX市場連動型プランのでんき料金が高騰した原因は、電力調達のほとんどをJEPX市場に頼っており、JEPX市場価格に合わせて30分毎や毎日料金が変わる仕組みだったと言われています。

 

上述のとおり、うち得プランは、調達方法を工夫することで急激な価格変動を最小限に抑えており、「JEPX市場連動型」のようなプランとは特性が異なります。

うち得プランがJEPX市場に連動して

いるは10%以下

うち得プランでは、JEPX市場や短期契約による電力調達を5%~10%程度に留めています。

 

残りの約90%~95%は中長期の相対契約などで賄うことでリスク回避に努めています。

 

一般的に「JEPX市場連動型」が高リスクだと考えられている理由は、でんき料金がJEPX市場の価格に完全に連動していることです。

 

実際に2021年1月~2月にかけてJEPX市場連動型プランのでんき料金が高騰した原因は、電力調達のほとんどをJEPX市場に頼っており、JEPX市場価格に合わせて30分毎や毎日料金が変わる仕組みだったと言われています。

 

上述のとおり、うち得プランは、調達方法を工夫することで急激な価格変動を最小限に抑えており、「JEPX市場連動型」のようなプランとは特性が異なります。

「エナジー調整費」は2カ月前には確定している

「JEPX市場連動型」と「うち得プラン」のリスクの違いは、料金が確定するタイミングでも見受けられます。

ジニーエナジーでは、2カ月前には料金単価が確定しています。
そのため、JEPX市場価格の動きと合わせて30分毎や毎日料金が変動することはありません。

「エナジー調整費」は2カ月前には

確定している

「JEPX市場連動型」と「うち得プラン」のリスクの違いは、料金変動のタイミングでも見受けられます。

 

ジニーエナジーでは、2カ月前には料金単価が確定しています。
そのため、JEPX市場価格の動きと合わせて30分毎や毎日料金が変動することはありません。

うち得プランの「エナジー調整費」と地域電力会社の「燃料調整費」の違い

うち得プランの「エナジー調整費」と地域電力会社の「燃料調整費」はどちらも毎月変動します。
では何がちがうのでしょうか?

 

  • うち得プランの「エナジー調整費」
    電力調達コスト(主に卸電力取引価格、卸電気事業者との先渡し価格等)を反映した料金調整費

 

  • 地域電力会社の「燃料調整」
    火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の調達コストを反映した料金調整費

 

電力調達と燃料調達の違いはありますが、電力は燃料からつくられていることから、「エナジー調整費」と「燃料調整費」の毎月の変動幅に大きな違いはありません。

うち得プランの「エナジー調整費」

と地域電力会社の「燃料調整費」

の違い

うち得プランの「エナジー調整費」と地域電力会社の「燃料調整費」はどちらも毎月変動します。

では何がちがうのでしょうか?

 

  • うち得プランの「エナジー調整費」

    電力調達コスト(主に卸電力取引価格、卸電気事業者との先渡し価格等)を反映した料金調整費

 

  • 地域電力会社の「燃料調整」

    火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の調達コストを反映した料金調整費

 

電力調達と燃料調達の違いはありますが、電力は燃料からつくられていることから、「エナジー調整費」と「燃料調整費」の変動幅に大きな違いはありません。

うち得プランと地域電力会社のでんき料金の変動幅はそこまで変わらない

毎月のでんき料金を比べた場合、うち得プランは地域電力会社と比べて、リスクは高いのでしょうか?
東京エリアでの地域電力会社のプランとうち得プランの1年間のでんき料金を比較してみました。下記のグラフが示すとおり、でんき料金の変動幅に違いはあまり見受けられず、うち得プランのほうがでんき料金がお得になっています。
うち得プランと地域電力会社のプランのでんき料金比較

 

※40A・300kWh/月利用した場合の東京電力従量電灯Bとうち得プランの電気代を比較。

うち得プランと地域電力会社の

でんき料金の変動幅はそこまで

変わらない

毎月のでんき料金を比べてみた場合、うち得プランは地域電力会社と比べて、リスクは高いのでしょうか?

 

東京エリアでの地域電力会社のプランとうち得プランの1年間のでんき料金を比較してみました。下記のグラフが示すとおり、でんき料金の変動幅に違いはあまり見受けられず、うち得プランのほうがでんき料金がお得になっています。

うち得プランと地域電力会社のプランの

でんき料金比較

※40A・300kWh/月利用した場合の東京電力従量電灯Bとうち得プランの電気代を比較。

💡  おさらい

  • うち得プランは約9割以上を中長期の相対契約で賄っており、急激なでんき料金高騰の回避に努めています。毎月変動する「エナジー調整費」も2カ月前には確定しています。
  • 地域電力会社のプランとうち得プランはどちらも調整費型であり、毎月調整費が変動します。
  • 2020年度末から1年間のでんき料金を比較すると、うち得プランと地域電力会社のでんき料金の変動幅はほとんど変わらず、うち得プランのほうがお得です。

💡  おさらい

 

  • うち得プランは約9割以上を中長期の相対契約で賄っており、急激なでんき料金高騰の回避に努めています。毎月変動する「エナジー調整費」も2カ月前には確定しています。

 

  • 地域電力会社のプランとうち得プランはどちらも調整費型であり、毎月調整費が変動します。

 

  • 2020年度末から1年間のでんき料金を比較すると、うち得プランと地域電力会社のでんき料金の変動幅はほとんど変わらず、うち得プランのほうがお得です。