電気代の請求書が届いたとき、あれ?今月の電気代が高いな?と思うときありませんか。
こちらの図は、2人以上の世帯の月別平均電気代を図表に表したものです。

2019年の2人以上世帯での電気代は、
2・3月に年間を通して最も高くなる傾向があり、
6・7月に年間を通して最も安くなる傾向があることがわかります。

世帯人数や世帯状況を問わず、2月は電気代が年間を通じて高い傾向が見られ、7月が比較的電気代が安くなる
傾向が見えます。電気料金は季節ごとに大きく変動することがわかります。

<参考文献>
家計調査 家計収支編 政府統計の総合窓口(e-Stat)の各月のデータを参照に作成

室内の気温を快適な温度に維持しようとすれば、真冬(1月~2月)と真夏(8月~9月)では使われる電気の量が異なります。また、冬場に電気代が高くなる傾向がある理由のひとつとしては、暖器具の電力使用量が増えることがあげられます。
冬の暖房時の室温は20℃にするよう推奨されていますが、1月の平均気温が5.6度だとした場合、室内との差は14.4度も違います。部屋を14.4度温めるために暖房器具をフル稼働をするので、電力使用量が増える傾向にあります。
夏の冷房時の室温は28℃にするよう推奨されていますが、9月度の日中最高気温が36.2度だとしても、室温との差は8.2度の違いとなります。つまり、室温と外気温の差によって電力使用量は大きく変わるのです。
もちろん、より暖かく、より涼しくするためには、さらに電気を使用します。電気代を安くするには、なるべく推奨温度に近い温度に合わせてエアコンを使ったり、エアコンのフィルターを月に1回か2回清掃して使用することをオススメします。

2019年度は1月~2月の最低気温が最も低く、
8月~9月の最高気温が最も高かったことが観測されています。

家庭の中で特に電気消費量が多いのは、電気冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン、電気温水器の5つです。
これらをはじめとする家電製品を上手に使うことで、効果的に節電することができます。

出典:資源エネルギー庁 平成22年度省エネルギー政策分析調査事業「家庭におけるエネルギー消費実態について」
※資源エネルギー庁 平成21年度民生部門エネルギー消費実態調査及び機器の仕様に関する調査より
日本エネルギー経済研究所が試算(注:エアコンは2009年の冷夏・暖冬影響を含む)。